一般的に中枢性疾患(脳梗塞や脳出血、脊髄損傷など)による麻痺は
発症後6カ月で回復が頭打ちになると言われています。
現在の医療保険では中枢性疾患のリハビリ期限が180日と定められています。
それ以降に関しては介護保険でのリハビリに移行しますが、
現状の公的保険では【維持】することが目的になってしまいます(リハビリ難民)。
ここ数年、【改善】を目的とした自費リハビリという新たな枠組みができ、
患者さんの選択の幅が広がってきています。
鍼灸師はこのような脳血管障害による麻痺、痺れ、痛みに対しても
ドクターの意見書のもと、医療保険での介入が可能な事はあまり知られていません。
しし接骨院・ししフィットでは、そのようなリハビリ難民といわれる方々へ
【改善】を目的とした鍼灸リハビリプログラムを提供させて頂いております。
では、本題である中枢性疾患の疼痛には神経生理学上では以下の原因があるといわれています。
①視床還流の変容
②皮質感覚野の異常
③神経可塑性の不適応
✳︎構造上の原因として肩関節の亜脱臼が最多
脳機能に関して、現在の医学で解明されている事はまだまだ少なく、
我々セラピストは患者さん個人の動作を観察し(動作分析)、
仮説を立て、脳機能の確定している範囲で整理して動作を再構築していく作業を行なっていきます。
リハビリ(機能訓練)の分野での介入であれば、
環境・課題に応じて適切な筋緊張コントロールができるようにな
体性感覚入力をメインに介入するボバース法、
対象者と器具との相互作用を言語や運動イメージの構築によってたたせる認知神経リハ、
局所と全身の反射を利用して筋活動を引き出すボイタ法です。
鍼灸での介入であれば、頭皮を中心に鍼刺激を与えるYNSA、
脈や身体全体の状態から判断し弱っている箇所を整える経絡治療、
一連の具体的症状に基づき、分析統合(湯液などの漢方含む)し、
疾病の本質と問題点の所在に介入する中医学があります。
以上の様に様々な介入方法がありますが、
しし接骨院・ししフィットでのリハビリ(機能訓練)、
鍼灸の治療法の選定に関しては次のように考えて介入します。
①どの流派も行き着くところは同じである
②異なるのは切り口である(連合野の問題か、体性感覚の問題か、動きのパターンの問題か)
③患者(利用者)と施術者との関係性はどうか
④基本的には解剖、生理、運動学のもと評価、介入を行う
色々と書きましたが、目の前の患者さん、
利用者さんの訴えに対してどうすれば良いかを考えて今ある知識、
技術でトライしていくことが全てだと思います。
当院では問診、触診、徒手検査、動作分析、画像診断(エコー検査)、
東洋医学的所見を基に日常の痛みから術後後遺症(脳梗塞などの麻痺、痺れ)、
自律神経失調症(パニック障害)まで対応しております。
お身体に悩みのある方は気軽にお問い合わせください。
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