こんにちは!しし接骨院・ししフィット 院長 樋口です^_^;
11/24院内研修の内容をご報告します。
今回は歩行のリハビリについてです。
脳梗塞の後遺症により歩行が困難な皆様…
股関節等の術後後遺症により歩行が困難な皆様へ…
当院がご提供させて頂く歩行リハビリのアプローチ方法について
ご理解頂ければ幸いです!
又、今回は当院スタッフの田中に纏めて頂きましたので是非!
文末までお付き合い頂ければと思います♦
◇11/24 院内研修
1.日時 2021年11月17日 10:00~12:00
2.場所 しし接骨院・ししフィット内
3.文責 しし接骨院・ししフィット 田中 智衣
4.テーマ
◇脳卒中リハビリにおける歩行の考察
5.内容“Detail”
今回脳卒中後遺症の方の歩行リハビリを再検討し現状況と今後の治療過程に関して見直しをした。
歩行リハビリは、局所的なリハビリももちろん大事であるが全体を見た協調運動が重要である。
今回はその協調運動に関したリハビリ内容について研修を行った。
※特に下肢のアプローチについて纏めていく。
<キーワード>
①重心位置の認知
②下腿三頭筋、前脛骨筋の運動
③足関節の支点機能
④膝の振り子運動
⑤骨盤の安定性
①重心位置の認知
歩行において大事になってくるのは静的状態からの一歩目(出だし)である。
『出だし』の状態がその後の二歩目、三歩目と影響していくため、
最初に脊柱起立筋の筋力だけで歩行しようとした場合、
その筋出力がそのまま続いてしまい結果、分回し歩行となってしまう。
これを踏まえてまず重心の位置を知ることが重要となる。
最初の一歩を踏み出すためには一度重心位置が出す方の足と反対側に乗ることでバランスを取り、
足を踏み出すことが出来る。そのため左右に重心位置を乗せる運動から行い、体重の乗せ方を記憶させる。
②下腿三頭筋、前脛骨筋の運動
下腿三頭筋、前脛骨筋の筋比重とタイミングを合わせる。
その場で踵の上げ下げから誘導していく。
歩行時は足底などの末梢からの刺激が感覚情報として重要になるため
踵をつけるという感覚を記憶させる。
③足関節の支点機能
足関節の支点機能を意識する段階に入る。一歩踏み出し踵をついた状態から踏み込む運動を行う。
このときに…
①踵をついて「ヒールロック」
②床に面して軸を垂直にして「アンクルロック」
③軸を前にもってきて踵を浮かせる「フォアフットロック」
の3つのロッカーを意識して行う。
④膝の振り子運動
足部安定後、膝の振り子運動を行う。
目的は大腿四頭筋とハムストリングスを使った膝の屈伸運動で、
歩行では前進する際に関与するポイントとなる。
⑤骨盤の安定性
殿筋を使用し骨盤の軸を安定させる。
脊柱起立筋で代償しないようにするため、骨盤を支えサポートしながら歩行訓練を行う。
◇正面
◇側面
6.最後に…
今後の方針として、脳梗塞後遺症の歩行リハビリについて局所的なリハビリや協調運動を目的とした
全体的なリハビリまでを行っていきたいと考える。
自宅でのケア、リハビリもご協力頂いた上で約1時間を週二回の頻度で継続し経過を追っていく。
7.参考・引用 文献、図書
①脳卒中の動作分析 臨床推論から治療アプローチまで 金子唯史著 医学書院 第一版一刷
p.199~203
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