当院では日常における小さな不調から手術後の後遺症、脳梗塞の麻痺や痺れ、不眠、めまい、自律神経失調症、不安障害、パニック障害、鬱症状など、“こころ“の症状まで幅広く対応しております。
痛みの悪循環の要因として、情動の問題が大きく影響を及ぼすことはジョセフルドゥーの学説によりわかってきました。
この事から、当院では治療を行う際は患者さんへのメンタルサポートは大きな課題として取り組んでおります。
ここで、不快な感情(情動)とは逆の「幸せ」または「心地よい」感情(情動)を科学的に整理していきたいと思います。
人が幸せを感じる際に分泌されているホルモンは3つ存在します。
『セロトニン』
外を散歩して気持ちいい、花を見てきれいなど自然を感じた際に生じるホルモン
『オキシトシン』
子供や動物と皮膚感覚で接した際に生じるホルモン
『ドパミン』
出世など社会的成功で快感を得る際に生じるホルモン
上記のホルモンのうち最も健康の基礎となるのは概日リズムにも関与する『セロトニン』です。
セロトニンは、脳から分泌される睡眠ホルモンであるメラトニンの原料になります。メラトニンには、季節のリズム、睡眠・覚醒リズム、ホルモン分泌のリズムといった 概日リズム(サーカディアンリズム)を調整する作用があります。
意外に知られていませんが、体温やホルモン分泌などを調整している体内時計は、25時間周期で動いていると研究されています。
ですが、地球の1日の周期は24時間であり、このズレを調整するのが日光の役割です。
毎朝、日光を浴びると、睡眠・覚醒リズムが整い、質のよい睡眠を得られるようになります。
人が不快な感覚(痛み又はこころの不調)を改善するためにはまず、『睡眠の質』を挙げることを最優先にして、セロトニンに着目し、生活指導を行うことが重要ではないでしょうか。
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