今回は脳梗塞後遺症などの介入(機能訓練)でポイントとなる

『認知と運動イメージ』に関してお話します。

中枢性疾患(脳梗塞など)のリハビリの一つで、

対象者と器具との相互作用を言語や運動イメージの構築によってたたせていく

認知神経リハビリがあります。

ここで重要になることは『認知』というキーワードです。

皆様は自分の立位での重心位置や重心線、

関節の角度や左右の肩部の誤差など感じたことはありますでしょうか。

人間がもつ感覚というものは

①触覚(温痛覚、深部感覚含む)

②視覚

③聴覚

④嗅覚

⑤味覚

などが挙げられます。

脳血管障害などの脳梗塞や交通事故などで、

特に①の感覚神経での障害が起きると、

脳での情報統制(認知)が困難になり、

運動を行う上で非常に困難になってしまいます(神経可塑性の不適応)。

運動をする際、大事になることは関節の位置覚や深部覚、

重心の位置の把握し、運動イメージを構築ができて、

体幹の抗重力活動(重心移動)、

床反力を捉えた伸筋群の活動などを用いて運動(運動連鎖)を行う事です。

✳︎ここで頭部の偏位がないことも重要(前庭系の問題を誘発させない)

このように手足を動かす(運動)には

身体の認知→運動イメージの構築→運動連鎖

の流れが非常に大事になってきます。

認知神経リハビリでの評価、介入流れは

①集中・注意 

踵の触覚や圧覚などの表在感覚を閉眼にて、注意を向けるよう指示。

②知覚・記憶 

硬さの違うスポンジを3つ用意し、セラピストが他動的に患者の足底で、

それぞれスポンジを踏ませ、患者にその違いを識別させ(知覚)それを記憶させる

次に、識別させた3つのスポンジのうち、

1つをセラピストが選び同じように患者に他動的に踏ませ、

これが3つのうちのどのスポンジであったかの課題を出す。

③判断 

そこで患者は「知覚」したスポンジの「記憶」をもとに「判断」し、

3つのうちのどの硬さであったか回答を出す

④言語化(内部観察) 

この課題の中で、患者がどう感じているのかを、

正当の有無に関らずできるだけ言語化してもらうこと重要なことであり(内部観察)、

その情報をもとにセラピストは新たな課題(空間・接触)を立案すると同時に、

運動機能の低下がどのような問題にあるかを深く考察する

が一連の流れとなります。

また運動学単体での姿勢観察のポイントと動作分析の進め方としては

①基準となる理想的アライメントから各ランドマークの偏位を把握するのが一般的であるが、

重心線を想定することは容易ではない

②足部の反応は重心の位置を大まかに把握する手がかりとなる

③骨盤は脊柱アライメントを決定する重要な身体部位であるため、

その傾斜と重心線からの偏位を確認する

④分析で重要な事はアライメントが示す運動学的な意味を解釈すること

が重要になります。

今回は複数の視点から投稿させて頂きました。

共通して言えるのは足の裏の感覚は大事だということで、

自宅や職場で最も効率のよいのは足ツボマッサージなのかもしれませんね。

お身体が辛い時はぜひ足裏を押さえてみてくださいね!

当院では問診、触診、徒手検査、動作分析、画像診断(エコー検査)、

東洋医学的所見を基に日常の痛みから術後後遺症(脳梗塞などの麻痺、痺れ)、

自律神経失調症(パニック障害)まで対応しております。

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